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執筆者の写真プラナビ編集部

床材のデファクトスタンダード ケミクリート

-プロが認めた建築・インテリア-

業務用床材のデファクトスタンダード「ケミクリート」は住宅でも活躍しています

 

わたしが推薦します/建築家・東京大学大学院教授 千葉学建築計画事務所 千葉学



住宅を設計する際に気を配っていることの一つに「建物の中と外をなめらかにつなげたい」という想いがあります。


ケミクリートを、玄関から続く部屋を土間に見立てて使うことが多いのですが、元々業務用として開発されただけに頑丈で、ラフな使い方にも耐え、それでいて味わいのある床面に仕上がるので気に入っています。


 

目次


1 コンクリートを保護する床材=ケミクリート

2 業務用床材のデファクトスタンダードから、さらなる展開へ

3 会社情報

4 Special Thanks by プラナビ

 

コンクリートを保護する床材=ケミクリート


工場や倉庫・卸売市場などの大型施設を訪れたことがあれば、床がコーティングされているのに気づいた人が多いのではないでしょうか。


むき出しのコンクリートは摩耗や衝撃・薬品などによって劣化しやすいので、耐久性・耐水性・耐薬品性・耐熱性など、その場所のニーズに応じたコーティング塗料を塗ることによってコンクリートを保護すると同時に、美観性をも向上させているのです。


産業用コーティング塗料(塗り床)の分野で圧倒的に有名なのが、エービーシー商会のケミクリートです。


                  塗り床の一例(ファンコートGH)




業務用床材のデファクトスタンダードから、さらなる展開へ


セロテープ(セロハンテープ)ゼロックス(コピー機)ポストイット(糊付付箋)などと同様、商品名であるケミクリート(=塗り床)と理解している人が、建築業界には少なくありません。


戦後間もない1959年に、日本初の樹脂系塗り床材としてエービーシー商会が開発した「ケミクリートE」は、コンクリートの床を保護するコーティング材として高度成長期に工場などの大型施設に導入され、今では用途や機能の異なる30種類以上のケミクリートシリーズが開発・販売されています。


シリーズの多くは色のついたものが一般的ですが、透明(クリア)なタイプもラインアップされています。


中でも発売から60年近く経ってなお人気商品のケミクリートEは、その美観性やコンクリート保護性能などが注目されて、最近では住宅に使われるケースも出てきました。


土間のような「外と内をゆるやかにつなぐ」スペースなどで、コンクリートの床を保護すると同時に、美しく「魅せる素材」として使われているのです。


元々は産業用として開発された歴史ある製品が、建築家などに着目されて住宅用という新しい役割を与えられる・・・ケミクリートの歴史に新しいストーリーが始まっています。




会社情報

株式会社 エービーシー商会/ABC Trading Co., Ltd.



Special Thanks by プラナビ



ケミクリート(塗り床)をご推薦くださいました


建築家・東京大学大学院教授  千葉学建築計画事務所 千葉学










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