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執筆者の写真プラナビ編集部

ひだまり設計工房物語

更新日:2020年3月18日

-ひだまりせっけいこうぼうものがたり-


工務店の女性社長と聞けば、男性勝りのやり手経営者を想像してしまいますが、山本明香(やまもと・さやか)社長は気さくで明るく、それでいて一つ一つの言葉を丁寧に紡がれる素敵な女性です。


大学の住居学科での勉強がおもしろくて大学院にまで進み、住環境が人に与える影響を研究していましたが、研究を通して「優れた住環境は自然素材から育まれる」ことに気づいたのと「勉強もおもしろいけれど、自ら手を動かすことはもっと好き」だったこともあって、1年間木工製作を勉強した後に、自然素材による家づくりをしていた工務店に自らを売り込んで就職、そこで5年間修業した後に一級建築士資格を取得して、腕のいい大工だったご主人と一緒に独立したのです。


独立に際しては、勤めていた工務店からも支援を受けたといいますから、山本社長の仕事ぶりや人柄の良さが伺えるのではないでしょうか。


独立に至る経緯からも「自然素材をお勧めすることが多い」のですが「工業製品は新品の時が最高の状態ですが、自然素材は傷や汚れも味わいとなり、むしろ長い年月を経ることで良さが出てくる、それが大きな魅力です」と強調されていました。


施工にあたって気をつけているのは「住まい手との会話の行間を読み取って、ご家族の暮らしに最適な提案をさせて頂くこと」だそうで、例えば「収納を多くしてほしい」と依頼された際に、「そもそもモノが多いのか」「モノが多い訳ではないが、片付けを苦手とされているのか」・・・等によっても「ご提案する内容は異なってくる」のです。


だからこそ「お客様から『こういう提案を待っていた!』と喜んで頂ける瞬間が、創り手として最高の喜び(山本社長)」なのです。


山本さんは「住宅建築の世界で、もっと女性監督が活躍してほしい」と願っています。

「女性は家事や育児など同時にいくつもこなす能力があり、監督に求められるマルチタスク能力が自然に身についている人が多い」ことと「現場監督は気配り上手であることが大切で、これも女性が得意な分野」だからです。


「山本さんと仕事をした人は誰もがファンになる」という評判を聞いて取材に伺いましたが、仕事の話を本当に楽しそうに活き活きと語る山本社長のお話を伺っているだけで、こちらまで素敵な気分になる、そんなチャーミングな方でした。




家を”買う”ものから"創る"ものへ

プラナビ編集部 上野

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