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執筆者の写真プラナビ編集部

かしの木建設物語

更新日:2020年8月28日


―かしのきけんせつものがたりー



1964年、アジア初のオリンピック開催を目前に控えた東京で16人からなる大工集団がある会を結成しました。その会は鉋(カンナ) 、ノミなどの大工道具に使われる木の名を冠し「かしの木会」と名付けられました。その名の通り、固く、ねばり強く団結した会は「かしの木建設」となり半世紀以上過ぎた今日にまで至ります。

会の結成当初から守られ続ける「五つの誓い」があります。


1、約束は厳守します。

2、お客様の要望をすぐ生かします。

3、正当な料金だけを頂きます。

4、訪問出来ないような仕事はしません。

5、無料でお見積りします。

この徹底した施主さま目線は現社長の伊藤 靖雄(いとう・やすお)さんへの取材からも伝わってきます。

「作品を作るのではなく、家づくりをしたいと思います。何千万円も出しているお客様に寄り添っていきたい。それぞれの家族構成、立地条件など異なるなかで、大工による住まいづくりにこだわっています」

100%の家づくりを目指す上で、お客様がどちらの足から歩き出すか などプライベートに関わる深い部分まで質問することもあるそうです。



「決められた家にライフスタイルを合わせるのではなく、ライフスタイルに合わせた家づくりをするべきだと思います。家族それぞれのライフスタイルを融合させる場所が家です。早く帰りたくなる、会話が楽しめる雰囲気を作り上げてもらいたいです。家は人生そのものですね」



また、かしの木建設には「住宅デー」と呼ばれる住宅無料点検サービスがあります。半世紀に渡って施工してきた約1500件のお宅を必ず毎年訪問するのです。簡単な修理はその場で対応し、包丁を研いで差し上げることもあるそうです。施主さまに寄り添い続けることに終わりはありません。


そしてもうひとつ、お客さまとの大切な交流行事があります。


それは毎年5月に八街工場で開催される「木材まつり」です。もともとは20年ほど前に無垢材の魅力を建築事務所に知ってもらうイベントでしたが、現在では施主さま、建築事務所、関係事業会社、社員家族など約350人が集まるとても大きな規模になりました。


丸太切り競争、左官塗りや畳表替えの体験会、餅つきなど大人も子供も楽しめます。お客様へのプレゼントとして社長自らも木工品を制作するほど力が入る行事です。


小学生から建築業界を志していた伊藤さんに、工務店で働く魅力についてうかがいました。

「家づくりの施工途中はつらい時もありますが、完成時までに愛着が湧き、お引渡しをしたくなくなる時もありました。施主さまからは苦笑いされますが、それぐらい一つ一つに強く入り込んでしまうのです。同じ思いをする大工も多いと思います。またやはり感謝のお言葉を頂くと大変うれしく、工務店冥利につきますね」

かしの木建設の徹底した施主さま目線は 半世紀前から、そしてこれからもずっと守られていくことでしょう。


家を”買う”ものから"創る"ものへ

プラナビ編集部

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