―しばけんせつものがたりー
家もアートを購入するかのように
一流の画家に絵を制作依頼する場合、大まかなコンセプトを伝えることはしても、細かな構図や色の使い方を画家に細かく指示する依頼主はまずいないと思います。
志馬建設に家づくりを依頼するのは、同じようなプロセスだと言っていいかも知れません。
住まいに対して、施主や家族の求めるコンセプトを最初にしっかりと受け止めたら「後は私たちに任せてください」というのが志馬建設のスタイル。
独特のスタイルにも関わらず、同社の家に住まうために待ち続ける人がいるのは、これまでに世に問うてきた家の数々が多くの人々を魅了してきた証左でしょう。
設計事務所+工務店=志馬建設
大学で建築を教えていた建築家を中心とする設計チームがコンセプトを図面に落とし込み、それをチームワーク抜群の施工チームが具現化する。
8年前までは公共工事をメインに事業を展開していた志馬建設が、今や地域でも屈指のデザイン住宅カンパニーへと変貌したのは、設計から施工に至るまで妥協を許さないスタッフが住まいを作り込んできたからです。
住まいから店舗や公共建築へ
センスの良いデザインと妥協しない住まいづくりは、店舗・公共建築など他分野の依頼主をも魅了し、今や店舗や保育園なども数多く手がけるようになっています。
住宅以外の建築も手がけることはアイデアの蓄積を生み、それを住宅に反映することで、大いなる相乗効果を生んでいるのです。
「家」というより「住まい」という言葉づかいがしっくりとする志馬建設の住宅づくりは、店舗づくりなどで培われた遊び心にもあふれています。
スタッフは体育会系
横浜にある事務所を訪れると、オフィスに入ってすぐお客様を出迎えてくれるのはオシャレな打ち合わせスペース。木目の美しい大きな応接テーブルは、ウォールナットの無垢材で作られた世界に同じものは一つとないリバーテーブル。木材と木材をリゾートの海のような青いレジンによって繋ぎ固め、まるでテーブル上に川が流れているかのような美しい世界がテーブルひとつでオフィスの一角に広がっています。
元々はコンクリート補修のプロフェッショナル集団である志馬建設ですが、インテリア選びなど空間を装飾する感度も高く、その住まいへのセンスの片鱗はオフィスにも滲み出ています。ゆったりとしたリゾート感のある癒し空間からは想像もつかないほど、実は同社で働くスタッフは但馬社長を始め根っからの体育会系気質。
野球強豪校出身の但馬社長は「中学でトップ選手だった連中が一学年で100名以上入部するので、レギュラーなど遠い存在でした」と笑いますが、厳しい練習に耐えかねて辞める部員が多い中で最後まで頑張り通したエネルギーは半端ではありません。
社長を慕って入社するスタッフもスポーツで頑張ってきた人が多く、良い意味での体育会気質が、責任ある仕事の遂行へとつながっているのではないでしょうか。
ベースプラスの家づくり=引くのではなく、足せる家づくり
志馬建設の家づくりのコンセプトは「BASE+(ベースプラス)」。
拠点を意味するBASE。家は住まい手にとって一生を楽しむ基地との考えから、家のベースは但馬社長率いる志馬建設チームがしっかり作ります、安心して任せてくださいねというメッセージ。
プラスは施主の皆様の個性や想いの融合です。
但馬社長は家づくりを始める前にお施主様に必ず断言していることがあるといいます。
それは「最初に設定した予算は、絶対このくらいは増えると思っていてくださいね。」
もちろん、ある程度の予算(坪単価)は最初のヒアリングできちんと意思疎通をはかります。
但馬社長が言いたいこととは「思い描いてるやりたいことって、ほとんど…というか100パーセント全員と言ってもいいね。理想のゴールは大体予算オーバーなんですよ。そうすると、家づくりが進むにつれて予算内に収めるためにマイナスのことしか考えられなくなる。それってやっぱり苦しいし、あきらめるばっかりの家づくりはつまんなくなっちゃう。引くより足していけることの方が楽しいよ。だから最初にお施主様には言いますね。やっぱり家ってのは部屋にも気持ちも遊びゴコロがないと(笑)。楽しい家づくりができると、こっちも細かいとこはナシで色々サービスしちゃうときも結構ありますよ。お互いに人間だから、やっぱり気持ちがいいのは一番いいね。」
遊びゴコロを大事にする但馬社長が、趣味だというサーフィンで健康的に焼けた肌に
カラッとした笑顔を浮かべて教えてくれた「ベースプラスの遊びゴコロ」。
志馬建設のつくる家の世界観は、但馬社長の遊びゴコロがどの家にもブレずにつまっている所以です。
家を”買う”ものから"創る"ものへ
プラナビ編集部 上野
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